今井書店グループは、創業からまもなく150年を迎えます。
 創業者の初代今井兼文は、明治維新激動の1872年に米子市尾高町で今井郁文堂を創業し、1884年には活版印刷所を開設しました。「出版物が広まれば、これからの時代に必要な知識や文化がひとびとに普及する。一人ひとりがそれを享受すれば、地域が変わっていく」――これが創業者の思いでした。
 この150年の間に、社会環境や生活スタイルはひとびとの想像を超えるスピードで大きく変化してきました。そうした変化に伴って、これまでの書店というものの地域での役割も変わり、存在価値が問われていると今、私たちは切実に感じています。

 本のある暮らしの素晴らしさ、また地域を変えるほどの力を本が持っているということを、私たちは信じています。
 今一度、創業の精神に立ち返り、私たちだからこそできる、本を中心とした事業会社としてのありかた、地域の皆さまに求められるありかたを、私たちなりの方法で描き、実現していきたいと考えています。

 失敗を恐れずに挑戦し、変化しつづけること。
 私たち今井書店グループの地域における役割を果たすべく、これからも地域とともに歩み続けてまいります。

株式会社 今井書店グループ
代表取締役社長
島 秀佳